笠原棚田米新聞2024年3月号

去年の米づくりは、天気がよくて出来は上々でした。
品種はすべて「つくしろまん」から、新品種の「恵つくし」に変わり、
初めての作付けで不安もありましたが、順調にできてよかったです。
肥料が少なくてよく、病気にも強いようで作りやすいかなと思います。
味もおいしかです。

去年から、後期高齢者（75歳）になったのを機に、
米の栽培面積を1haから60aに減らしました。
もともと我が家の田んぼは20aでしたが、
近所の人から頼まれるなどして、
棚田が荒れないようにと引き受けてきました。

うちも含めて跡継ぎがいないところが多く、
数年後には棚田はどうなるんだろうかと思います。
私もあと何年できるやろうか…という歳になりましたが、
今年から新しい機械を使ってみるなど、いろいろと工夫をしながら、
続けられる限りは続けたいと思っています。

笠原棚田米プロジェクトの農家仲間との交流や、
今まで支えてくださったサポーターさんの存在が大きな励みになっています。
おかげさまで米づくりが楽しいです。
安心安全なお米を届けるのをモットーに、
今年も米づくりをがんばりますので、
どうぞよろしくお願いします。（川原孝行）

笠原棚田米新聞2024年3月号