笠原棚田米新聞2023年8月号
- 笠原棚田米プロジェクト
- 2023.08.02
今月のお米
お米を通じて笠原の棚田とみなさんをつなぐ
「笠原棚田米プロジェクト」、
8月2日に、8月分の棚田米を発送しました。
今月はサポーターのみなさんに、
笠原棚田米プロジェクト無農薬栽培実験田 「ヒノヒカリ(農薬化学肥料不使用)」:屋敷地区
をお送りしています。
この棚田は、えがおの森から車で5分ほどの場所にあり、
集落を見下ろすことができる眺めの良い棚田です。
2012年の豪雨災害をきっかけに耕作者不在となりましたが、
笠原棚田米プロジェクトを開始するにあたり、
無農薬栽培実験田として使わせていただくことになりました。
国内外から集う合宿ボランティア、
日帰りや週末に駆けつけてくれるボランティアの皆さん、
機械作業や水管理を親切にサポートしてくれる近隣農家さんのお陰で、
なんとか米づくりが10年以上続いています。ありがたいことです。
ここでは米ヌカ散布による抑草と人力での除草に取り組んでいます。
米ヌカを散布することで、土中の微生物が活性化し、
残留している有機物(古い稲株等)を分解してくれ、
田んぼの表面にやわらかなトロトロ層ができます。
トロトロ層ができると新たな雑草が根を張りにくくなるのと、
微生物が増え、それを食べる生き物が増えます。
農家の方に怒られるかもしれませんが、
この棚田でのボランティアに参加いただいた方々には、
「お米の量や質はあまり期待してないんです。
ここでは、ドジョウやトンボなどの生き物が
たくさん住んでくれることが目標です(笑)。」
と話をしてきました。
そんな場所でなんと!
今年の田植え後にコガタノゲンゴロウ
[福岡県レッドデータブック(RDB)、絶滅危惧Ⅱ類]を見つけました!
(※最初は福岡県絶滅危惧ⅠA類のゲンゴロウと思ったのですが、
専門家の助言をうけて調べたところ、「コガタノ」でした。)
以前からドジョウがわいている場所があったり、
ミズカマキリを見つけたりしていたので、
「いつの日かゲンゴロウやタガメが阿蘇からやってきて
生息地が復活するかもね」と話をしていましたが、
実現の日が近づいているかもしれません。
月のお米は、そういった棚田で収穫したもの(副産物?)です。
生き物豊かな棚田を思い浮かべて、ぜひ味わってください!
(山村塾 小森耕太)
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【現在のサポーター数】6月80名→81名/110.75俵(個人:78、企業/団体:3)
【守られている棚田面積】18,458㎡(110.75俵⇒184.58a 収量6俵/10aとして)