笠原棚田米新聞2024年1月号

去年の米づくりは、天気が良くて順調でした。
台風が来なかったのもよかったですね。
稲刈りの後、ブドウ畑に使うための稲わらも順調に集めることができました。

夏は厳しい暑さで、稲の高温障害が心配だったので、
田んぼのすぐ脇に流れている冷たい谷水をずっと田んぼに入れていました。
雨が適度に降り、山からの水が豊富にあってよかったです。
そういえば、うちの田んぼの周りの水路にはドジョウがいるんですよ。
それをシラサギが狙ってよく飛んできています。

今回困ったのはイノシシで、
稲刈り前に畦まで入って来ていたので、慌てて柵を張って対策をしました。
でも稲刈りのあと、堂々と柵を倒して田んぼを荒らしています。
冬で食べ物がないからか、ミミズやカエルを狙っているようです。

笠原棚田米プロジェクトが始まって丸10年、
あっというまだったなあと感じます。
11年前の災害では、田んぼがいくつか流され、茶畑も失って、
これからどうなるんだろうとショックを受け落ち込みました。
でもサポーターみなさんの応援に力づけられて、
この10年、米づくりを続けることができました。
いつもありがとうございます。

これからもまだまだがんばります。
今年もどうぞよろしくお願いします。
（安達保・美佐子）